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よくあるご質問

牽引して身長は伸びるの?

伸びません。

伸びるのでしたら、私の身長は今頃5メートルを超えています。

首にしても、腰にしても牽引の効果って筋肉のストレッチ効果も有るんですが普段、首なら頭の重み、腰なら上半身の重みに晒されている患部を重力から解放させてあげるのも一つの狙いです。

以前から言ってるように、治すっていうのは血流ですから重力から解放された患部に隙間を作ってあげる。その隙間に血流を作ってあげる効果を狙っています。

同じような質問で、頭に電気治療をしたら頭が良くなりますか?

というのも有りますがもちろん、良くなりません。私の文章力を見ていただければお分かりいただけると思います。

突き指は引っ張れば治るんでしょ?

治りません。

それどころか、傷口に塩を塗りこむようなものです。

突き指とは、その名の通り指を突く動作→関節・骨・靱帯・腱などを痛める総称です。 痛めた靱帯を引っ張るのは傷口を開く行為です。どんどん傷口を大きくすることです。

昔の人は、よく言ってました。
引っ張って、唾付けとけば治るよ。
・・・・・・。

唾をつけても治りません。
たぶん、突き指して脱臼した骨を戻す時に引っ張っていたのを見た人が「なるほど!突き指は引っ張れば治るんだ!」って思ったのでしょう。引っ張らず、唾も付けず、安静・固定が必要です。

腱鞘炎について教えてください。

 

女性は出産時、いろいろな体の変化が有ります。ホルモンの変化もその一つです。

約10ヶ月お腹の中で、もう一つの命を育て2,500~3,000gの赤ちゃんを出産するわけですが普通の状態の骨盤では、赤ちゃんが出てくるスペースが有りません。
そこで、靱帯を緩めるホルモン(リラキシン)が分泌されます。主に恥骨結合と言って、人前では恥ずかしくて触れないところの靱帯を緩め赤ちゃんを出やすくするのですが、そんなホルモンの影響が有り、母体のあらゆる部位の靱帯が影響を受けます。

出産後、1~2ヶ月は体重も軽く負担も大きくはありません。3ヶ月、4ヶ月と育児をしています。ふと気が付くと「何だか手首が痛い!」
初めはどこが痛いのか分からない。医療機関に行ってみて「腱鞘炎」と診断。

簡単なテスト法が有るので、ご紹介しましょう。
1. 親指を中に入れた状態でグーを握ります。
2. ゆっくり、小指側に傾けて下さい。
3. 親指の付け根が痛ければ腱鞘炎の疑い大。
※必ず、確定診断・治療は医療機関で受けて下さい。

育児、3~6ヶ月位の期間は、動こうと思えばいくらでも動けます。しかし、気をつけて下さい。
必ず、体には負担がかかります。
動いていい目安は、髪の毛が抜け始めてからです。
その頃になると、ホルモンが吸収されて髪の毛が抜け始めます。この髪の毛は、本来ならとっくに抜けているはずの髪の毛がホルモンのせいで抜けなくなっていただけなので心配しないでください。個人差があるようですが、相当抜ける人もいるらしいです。

もう一つ、気を付けていただきたいのが赤ちゃんを抱っこする時、手首・親指に力を入れないで下さい。

おぼえていらっしゃいますか?
ダンディー坂野。
ゲッツ!のやりすぎで腱鞘炎になったそうです。

赤ちゃんの負荷が無くても、力を入れるだけの繰り返しで腱鞘炎になってしまいます。ですから、赤ちゃんは出来るだけ手首を使わないで腕で抱いてあげて下さい。

腱鞘炎について考察。
1. 髪の毛が抜けてくるまで、重労働・重いものをもったりしない事。
2. ゲッツをしない事。

以上、全国の育児お母さん頑張ってください。

テーピングって、何の為にするの?

固定と筋肉の補助です。

一口にテーピングと言っても、さまざまなテーピングが有るのは改めて言う必要も無いところですがあえて、言うなら伸縮性のテーピングと非伸縮性のテーピングに分けて考察してまいりましょう。

伸縮性のテーピング
代表的なものに「キネシオ」や3Mさんの「マルチポア」が有ります。
これらのテーピングの効果はやはり固定ですが、同じ固定でも動きながら固定が出来るのが伸縮性のテーピングの特性です。お相撲さんがよくやっている固定です。その他、スポーツ外傷の予防にもなります。
そして、筋肉の補助。
分かりやすく説明すると、普段の筋力のが100だとしたらテーピングをすることによって70~80%に負担を軽減させてくれます。

そして、非伸縮のテーピングは固定力が数段に上がって、しっかり固定。基本的に動かせないようにする、固定です。明らかに、捻挫や骨折、脱臼などをしてほとんど動かせないようにする固定です。

これらを症状や患者さんの用途により様々な固定を組み合わせていきます。
実は、これらテーピングにはきまった形は存在しません。その人その人、症状に合わせて判断していきます。
同じ部位のテーピングでもいろいろなやり方が存在します。
なので、常に勉強です。

ネットで調べたり、いろんな治療家のテーピングを見ても千差万別なことが多いですがどのテーピングが正しくて、どのテーピングが間違ってるってことではなく患者さんが楽になれば、それが正解です。

膝にたまったミズは抜いたほうがいいの?クセになるって聞くけど・・・。

たくさんたまったら、抜いたほうがいいです。クセにはなりません。

まず、はじめに「ミズ」の正体を理解しないといけません。
これは、「ミズ」と言っていますが実は関節の「潤滑液」の事です。
専門的に言うと「滑液(カツエキ)」と言います。
膝に限らず、関節にはどこにでもあります。
そして、その滑液には関節に必要な栄養素を含んでいて、炎症を治すような作用もあります。

では、なぜ?膝にミズ(滑液)が溜まるのか?
それは、関節に炎症が起きていて、その炎症を抑えようという体の防御反応なのです。
炎症を抑えるために、過剰に分泌されたり、吸収が悪くなり、循環している滑液がどんどん、関節に溜まってくるのです。

では、防御反応なら抜かない方がいいんではないの?
確かに、そうとも言えますが、過剰に分泌された滑液は関節内の内圧を上げすぎて痛みが出てくることがあります。
ですから、あまりに溜まった滑液は注射で抜いてあげて内圧を下げる。
そして、薬を入れてあげるわけです。

一度で、炎症が取れれば問題ないですが、滑液を抜かなければいけないぐらい炎症がひどい人は、一度抜いても、まだ炎症が残り滑液がまた、溜まる。
それが、クセになると言われている訳です。
ですから、本当の意味ではクセになっている訳ではありません。
でも、「ミズ」を抜くのは痛いです。
できれば、抜かずに治療しましょうね。

腰痛や肩こりの痛み。実は内臓からきてる可能性ないですか?

可能性はあります。

内臓反射と言って、たとえば肺が悪い人が背中に痛みを伴ったり心臓が悪い人は、左の肩が痛かったりすることは、あります。

では、単なる肩こり・腰痛と内臓から来る疾患の見分け方は?
一番の方法は、検査(血液検査やその他)をすることです。
そうすれば、確実に数値として出てきますが痛みが出たことで、毎回検査ばかりもしていられないのが現実です。

検査しなくても、分かる方法。
それは、まず発生機転(原因)がはっきりしているかどうか?が一つのポイントです。
もう一つは、安静時痛があるかどうか?夜寝る時など、じっとしてるのにもかかわらずジクジク痛んだりするのは、危険です。

この二つを中心に診させていただいて、心当たりがあれば検査。
の順番が、妥当です。
「肩が痛い、背中の痛みがなかなか取れない」と言っている人が待合室で座っている姿を見たら、足を組んで、かなりの猫背で本を読んでいる。
内臓疾患を疑う前にまず姿勢を心がけた方が良いかも・・・。
な~んてことも有るので、まずは、自分なりに原因を考えてみてくださいね。

どれくらいで治ります?

納得がいくようにしっかり説明させていただきます。

「私は超能力者じゃないから、分かりません」

笑い話で、昔の治療家はこのように答えていたらしいです。
現在の、インフォームド・コンセントにおいては考えられないお返事ですが・・・。

以前にもお話ししたように、同じ症状でも、子供と、大人では治り具合がまったく違います。
その人の、生活環境や性格も全く違います。

3週間です。と言って、それ以上かかると「ヤブ」と思われたり「私は、何だかもっと、重大な病気にかかってるのかしら?」な~んて、おっしゃる患者さんも・・・。
とっても、返答に気を遣います。

反対に、「2週間後に試合があるので間に合いますか?」と聞かれれば無理です。
や、間に合います。
や、間に合わせましょう。
や、基本的に無理だけど、テーピングしながら出られるようにしよう。
など、とても、バリエション豊かに返答できます。

中には怒り出す患者さんもいます。
「何で、1週間で治らないんですか?」
「治して下さいよ。!!!!」
・・・・、家電製品じゃないんですから。
しかも、私が怪我をさせたみたいな・・・。

たしかに、返答に気を遣う質問ですが、納得がいくようにしっかり説明させていただきます。
遠慮せずに、お聞きください。

「どれくらいで治ります?」

痛い時は、動かさないほうがいいの?

はい。

以前、子供は動かしながら治すと書きましたが痛みがあるときの基本は、安静と固定です。
特に、急性期の頃は安静が一番です。

間違っても、揉んだり叩いたりしないようにしてください。
よけい、痛みが強く出ることがありますよ。

次、いつ治療に来たらいいの?

明日、来て下さい。

ここで、ポイントになるのは、固定が必要な外傷の患者さんは絶対です。
なぜなら、受傷したての患者さんの固定は特に注意を要します。
できれば、次の日の午前中には診させていただきたいです。

次に、痛みの強い患者さんも、次の日に診させていただくようご指導しています。
だいたい、痛みが強い患者さんには、ほぼ何らかの固定を施しているはずですが。

次に、痛みが中程度以下の患者さん。
初診時の治療の効果がどれくらいあったのか、お聞きしたいです。
それによって、治療の方法を変えていかなければいけません。
固定の状態、肌のかぶれの有無、腫脹や熱感の引き具合、などなど。
どのような症状の患者さんであっても、できれば毎日。
調子が良くなってきたら、一日おき、二日おきに、少しつづ回数を減らしていくことをおすすめいたします。

先生、この症状はクセになりますか?

しっかり治療すれば、なりません。

中程度から重度の捻挫に限りますが基本的に一度伸ばしたり、切れたりした靭帯は元に戻りにくいです。

では、緩んだ靭帯はそのままでいいか?
いいはずが、ありません。
一度、緩んだところは再受傷しやすいです。
左右差を比べれば、少しでも緩くなっているはずです。

では、どうしたら、いいの?
周りの筋肉を鍛えてあげなければいけません。
痛みが無くなった。腫れが引いたから「治癒」・・・・・・ではありません。

その後の状態も含めての治療です。 お仕事など、お忙しいのは分かっておりますが
「今日で、お終いにしましょう。もう、来なくてもいいですよ。」
と言われるまで、頑張って治療しましょうね。

私たちも、できるだけ早く「治癒」になってもらえるように頑張ります。

先生、この怪我を治すのに、特に食べたほうがよいものって有りますか?

特に食べたほうがいいものは有りませんが、バランスに気を付けてください。偏った食事は、一番いけません。

「治療の基本」
それは、「食べる」ことです。
どれだけ、的確な治療を施しても、体を治すための元になる材料がないと治りません。

カルシウムやタンパク質など、その症状に必要な栄養素は確かにありますが全体的に見れば、バランスのよい食事が一番です。
さらに言うなら、多すぎても少なくてもベストではないです。

適量。

この言葉が、一番難しいですよね。
砂糖、小さじ少々・・・。
その少々って?どれくらい?
人によって違います。
私なんかは、食べすぎるタイプです。
患者さんには、痩せてくださいって言うのに・・・・・。

なかなか、むずかしいことですね。